今日の一番いい食材を仕入れて、それぞれの食材に最適な調理をして、
一番いい状態でお客さまにお出ししています。
たとえば、お刺身は、新鮮だからといっておいしいとは限りません。
きちんとした下処理をしてはじめて、お魚本来の味が活きてきます。
たとえば、巻き寿司の具は、カンピョウなどはもどしてから味つけしますので、
全部の具を揃えるためには3日間が必要です。
山陰は素晴らしい食材の宝庫。せっかくのお宝を下手に加工したらもったいない。
当地の方言で、始末や処理のことを「しご」といいますが、
お客さまには見えないこの「しご」にかかる時間が、食留芽の料理の要です。